同位体環境学がえがく世界

実例をみてみる

同位体とは

「理科」的にいうと、 同位体とは、陽子の数が同じで、中性子の数が異なっている原子どうしのこと ©あるがゆう

軽元素同位体

山に降った雨水は、地下水になって私たちが飲む水にもなりますが、同位体を使うと、その地下水が、山のどの標高に降った雨かわかります。 ©あるがゆう

重元素同位体

金属にも同位体があって、岩石ができた年代などがわかります。

元素濃度

水が地球上を循環するとき、色々な元素が水に溶け込み、水の特徴が生まれます。

同位体地図

同位体比の分布地図を作ると、場所による同位体比の違いがわかります。

トレーサビリティ(追跡可能性)

同位体のもつ追跡能力を使うと、汚染源が特定できたり、作物の産地判別ができたりします。

地下水はどこからきたの?
酸素と水素の同位体比から調べる扇状地地下水の源

日本の低地の約半分は扇状地地形となっていて、この扇状地内では河川水を利用した水田農業が行われています。多くの扇状地では、河川水や水田の水が浸透し地下水になります。扇状地内地下水が、河川の水か、水田の水のどちらの水によって …

季節風が 豊かな恵みと同時に汚染物質も運んできます

日本では、冬になると北風が吹いてきます。日本の北西方向、ユーラシア大陸のシベリアから吹き付ける冬季の季節風は、私たちに豊かな恵みをもたらす一方で、大陸で発生した大気汚染物質を運んできます。複数の元素の同位体を測定すること …

コケ、大気汚染を語る

アジアの急速な発展に伴い、国外由来の大気汚染(越境大気汚染)の影響が増大しています。そこで、本研究では、環境変化の影響を受けやすいコケを指標として、窒素化合物による越境大気汚染の実態を評価しました。その結果、人里から遠く …

花咲かクマさんといじわるクマさん?
クマたちの種まきがサクラやサルナシの運命を左右する

地球温暖化が大きな問題となっていますが、自分で移動できる動物とは異なり、植物は自分では移動できません。 しかし、果実を食べた動物が種子を運んでくれれば、次世代はより好適な場所へ移動できるかもしれません。 研究の結果、ツキ …