同位体環境学がえがく世界

同位体でわかること

濁りの元栓はどこ? 富士川の濁水ブレンドを読み解く

富士川は、山梨県と静岡県を南流する一級水系です。その水の濁りが近年強くなっており、流域の生態系や人々の暮らしにまで悪影響を及ぼすのではないかと懸念されています。いったい濁りはどこからどのくらい来ているのでしょうか。
ここでは富士川の濁りの起源と行方を、ストロンチウム同位体比と同位体マスバランス(混合理論)を用いて推定しました。どこから来た濁水が、どれだけ混ざっているか。所謂、富士川濁水のブレンド(混合比)が数値として明確に見えてきました。

くわしくみる